台風オデットで被災したフィリピンに花の支援を!

私たちはこれまでにフィリピンでアグロフォレストリー事業などの長期的に活動を行ってきました。

そんな中、昨年フィリピンを襲った超大型台風オデットにより現地の人々が大きな被害を受けていると知り、人々の心にささやかでも寄り添えたらと思い、被災地に花を届けるというプロジェクトを立ち上げることにしました。

現地の公共の場に花壇を設置することで、環境問題への意識とともに生活の質を向上させ、多くの人々に支援を届けられるのではないかと考えます。🌸

どこに植える?

私たちは、台風オデットで被災されたフィリピンのミンダナオ島スリガオ州への復興支援を行いたいと考えています。

今までアグロフォレストリーの活動の一環として木材樹木や農作物の苗木の植樹活動を支援していましたが、今回は花に焦点を当て、台風で失われてしまった自然の美を復活させ、被災した現地の人々の心に潤いをもたらせたいと思っています。

以前から共同で活動してきた現地カウンターパートであるWAND財団と協力し、従来の物資・技術の支援に加え、今回は地元の政府の協力を得て被災地であるディナガット島のツバジョン公共プラザロレート公共プラザの公共スペースに花壇を設置し、持続的な運営に対する支援を行います。

Tubajon, Dinagat Islands

Loreto, Dinagat Islands

*WAND財団からは支援金の寄贈受領および名称掲載の了承を得ています。

map dinagat island

なぜ花?

私たちはできる範囲でささやかな笑顔を届けたいという気持ちでこのプロジェクトを考えました。

花を鮮やかに咲かせることが現地の人々を勇気づけ、復興への希望の光となることを願っています。

花には様々な効果があり、花を見ると「幸せホルモン」が放出され*1、それにより人を笑顔にさせる力があります。

また、植物にはCO2排出量を削減する効果があり、環境問題へもささやかながら貢献したいという想いも込めています。🍃

*1 出典元: 「花の観賞は心身のストレスを緩和する」(研究成果)

現地カウンターパートからのメッセージ

現地カウンターパートであるWAND財団のElmer博士から皆様に以下のメッセージをお届けします。

『巨大台風オデットはフィリピンの多くの地域に被害をもたらし、人々の生活が破壊されました。

ミンダナオ周縁に位置するディナガット諸島はその被害の最たる場所です。人道援助は避難所、食料、医療の提供に重点が置かれており、村人の精神的・社会的状況はあまり考慮されていません。 ディナガット島のツバジョン公共プラザとロレート公共プラザに共同花壇を設立するという、ヘルピングハンズとWANDとのこの取り組みは、被災地の人々の心の健康を高め、生活再建に向けた気力の充実に貢献することを目的としています。

花は台風によって打ちのめされた人々の心を癒し、生活が圧迫された家族のストレスを軽減します。

花はまた、CO2排出量を削減し、よりきれいで酸素が豊富な外気を提供します。

私たちはバラ、ハイビスカス、ヒマワリなどといったフィリピン人に愛されている花や、見た目が可憐なサンパチェンスを育てます。皆様のご協力をどうかお願いいたします。お礼として動画と写真の提供を約束します。』  

プロジェクトの展望・ビジョン

花壇を寄贈することで現地の人々の活力を回復させ、また、気候変動に対する対応力強化に少しでも貢献したいという想いです。

長期的に地元の資産となる花を増やす活動が、地元の復興の象徴となり、復興から持続的開発に至る新しい支援手法になれば良いと考えています。

本事業は、HH&HJapanとWAND財団が今後行っていく地元への本格的な復興支援の先駆けとして位置づけています。  

 ※社会情勢に鑑み、延期の可能性がございます。その場合にはあらかじめ支援者さまへご案内をお送りいたします。

▼ヘルピングハンズアンドハーツジャパンとは?

HH&HJapanは「多文化共生の実現」をミッションに国内及び海外で活動しています。

国内の多文化共生事業では、語学を通じた国際交流や国際理解セミナーなどを行っています。

また、海外ではフィリピンで地球気候変動対策を目的とした環境保全型農業や植林活動の支援を行っています。

地球環境保全を持続可能なものにする技術として、大学の研究機関や現地カウンターパートNGOと協働でアグロフォレストリーやアグロエコロジーを実践しています。

先駆的な活動への取り組みを通じて市民が創り上げる新しい公共性を開拓し、共生型の市民社会の実現をめざしています。         

HH&HJapanのフィリピン・レイテ島におけるアグロフォレストリー事業は、三井物産環境基金等の助成の受託により2016年よりレイテ島北部で活動してきました。

現場での事業の実施は、現地カウンターパートであるWAND財団*(Water, Agriculture, Nutrition and Development Foundation)が行い、HH&HJapanはその活動を側面支援しています。

また、アグロエコロジーの専門家である立命館大学国際関係学部の雨河祐一郎准教授や現地行政機関とも連携しながら事業を進めています。現地の災害復興、生活向上、環境変化への対応力の強化などを図る本活動が、世界中で悪化の兆しを見せている気候変動影響への対応力・適応力の強化へとつながるようなモデルケースにしていきたいと考えています。

このプロジェクトは、HH&HJapanの運営者がインターン中のユーススタッフと共に企画しました。

被災地への公共花壇の寄付の取り組みを通じ、環境問題への意識向上、SDGs達成に向けた私どもNPO団体の気候変動対策の取り組みについて多くの方々のご理解・ご参加をいただくことを願っております。  

詳細はホームページをご覧ください!